日本のLCCにはジェットスターやバニラエアー、エアアジアなどが有名ですが、その中でもピーチは優等生と言われています。
なんでピーチのようなLCCの運賃は安いの?
ピーチの話の前に、LCCの仕組みを簡単に説明。
LCCの歴史は意外と古く、30年前の1970年代にはすでに登場しています。
アメリカなどの「飛行機はバスみたいなもの」という考えはLCCなどの普及によるところが大きいかも知れません。
LCCの基本的な考え方は、機体の単純化(機種を絞る。できれば1種)することで、整備、メンテナンスのコストを下げる、パイロットの手配が容易になる(パイロットは機種ごとに免許が必要なため)ことが基本になります。
また、航空機1機の稼働率を上げるというのもLCCの特徴です。
例えば片道6時間かかるところへ行くと往復12時間かかります。これでは1機の飛行機は1日2回しか働くことが出来ません。
でも、片道4時間の場所ならどうでしょう?往復8時間。早朝と深夜まで頑張れば、1日2往復の4回働くことが出来そうです。
近距離にすることで、飛行機に多く働いでもらうことが出来ます。
(LCCが近距離ばかり設定されているのはこのためです。)
片道2時間以内なら1日4往復も可能です。
もちろん、稼働率が高いからと言って安全性がないがしろにされているわけではありません。
整備には世界の基準がありますので、それをクリアーしなければならないからです。ピーチの場合は親会社であるANAが整備を担当しています。
国内LCCの人気者ピーチの特徴
もともと離発着料が高く設定されている日本でLCCは難しいと言われてきましたが、ピーチは関西空港の2期工事のスペースを有効利用することでコスト削減に成功しました。(LCC専用ターミナルの設置。)
またプロモーションがとても上手くて、搭乗率が他社に比べてとても高いです。
他社が苦戦している中、ピーチが成功しているのは、この搭乗率の高さが要因です。
と、まぁ堅苦しい説明をしてきましたが、まとめると「ピーチはLCCの優等生」ということです。
現在、関西国際空港を拠点としていますが、第2拠点として那覇空港が選ばれています。
那覇空港を拠点として、東南アジアを攻めるのが狙いです。
現在は香港や台北などとの連携のみですが、おそらく中国やバンコク、ベトナム進出を見据えての展開だと思われます。
我が家はピーチが就航してから旅行が変わった
ピーチが就航して以来、我が家の旅行の感覚が変わりました。
もちろん、マイルの記事(クレジットカードでマイルを貯める方法)にもあるように、我が家の旅行の基本はマイルを利用した旅行がベースです。
でも以下の運賃を見てどうでしょう?
(ちなみに我が家の基準価格は下記を参考にしてます。これ以上の価格なら手配しません。笑)
大阪-札幌 3,980円
大阪-沖縄 3,980円
大阪-福岡 2,980円
大阪-長崎 2,980円
大阪-鹿児島 2,980円
大阪-台北 4,980円
大阪-香港 5,980円
(すべて片道運賃)
かなり安いと思いません?
ピーチのせいで我が家の感覚はすっかり変わってしまって、「札幌」は大阪から近所の京都や名古屋に行く感覚と全く同じになりました。(名古屋に行くほうが高くつくかも。)
もちろん、いつもこの価格ということではありません。
毎月2,3回行われるセール時の価格です。
セール情報はメルマガ登録やFacebookのいいね!で取得することが出来ます。一言付け加えると、通常価格でも十分安いです。(大阪-札幌5,980円)
そうそう、国際線はサーチャージがないことも嬉しい設定です。
注意:運賃は席の残数によって変動します。残数が少なくなれば、大手航空会社と変わらない価格になることもあります。
ピーチのおススメな使い方
ピーチの登場で気軽に各地に行けるようになりました。
さらにもっと欲張りに旅を楽しむ方法があります。
私はエアーチケットは往復で手配するものと思っていました。特に海外などは往復で取らないと高くつくので。
でもピーチの設定は片道設定。
片道を低価格で手配することが出来ます。
片道で手配できるなら別の楽しみ方もできます。
例えば、こんなのはどうでしょう?
大阪-福岡-長崎-大阪の2泊3日旅行。
大阪から福岡までピーチで4,000円、福岡から長崎まではバスか鉄道で移動して4,000円くらい。最後にピーチで長崎から大阪で4,000円。合計12,000円
大阪から東京に行く新幹線の片道より安く九州旅行をすることが出来ます。
その他の組み合わせとしては、大阪-石垣-沖縄(那覇)-大阪とか、大阪-台北-高雄-大阪などもありますし、現在は福岡-那覇や、那覇-香港などの路線も増えていますので、面白い組み合わせがまだまだ出来そうですね。
ピーチ利用時の注意点
まず簡単なところから
安い運賃を実現するためにサービスはほとんどありません。ドリンクが有料なことはもちろん、毛布まで有料です。(買い取り)
多くの客席を確保するため、LCCは前後の席の間隔が狭いというとこも特徴ですが、飛行時間が短いところが多いため特に苦になりません。(台北、香港はちょっと大変かな。。)
自己都合によるキャンセルは返金されない場合がある。(セール価格設定など)
いろいろな手数料がある
機内持ち込み制限オーバーの荷物は預けることになりますが、手数料が発生します。
予約時にクレジットカードを使うと、カード手数料がかかる。
などなど。。いろいろな手数料があり、場合によってはあまり安くならないこともあるので、冷静に判断する必要があります。(単純な片道価格ではなく、支払総額で考える。)
場合によっては旅行代理店の格安ツアーの方が安い場合もありますよ。
まとめ
LCCのピーチはうまく使えば旅行がとても気軽に楽しめる。
でも場合によってはツアーの方が便利な時がある。うまく使い分けましょう。
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